こんにちは、らむねこ(@ramuneko96)です!
「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』~おわらない七日間の旅~」のプレイレビューを書いています。
とてもシンプルなゲーム性ではありますが、どこか懐かしい爽やかな夏を感じられるため、雰囲気のよさは抜群です。
相変わらずのしんちゃんや個性的な大人たち、カスカベの友だちにそっくりすぎる子どもたち、そしてまさかの恐竜まで登場!
自然いっぱいの素晴らしい景色のなか、いろんな人と交流したり町を探検したりと、夏休みをたっぷりと満喫できます。
オラ夏を詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
- クレヨンしんちゃんが好き
- シンプルな操作でのんびりゲームを楽しみたい
- 自然豊かな田舎の夏を体験したい
クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』とは
「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』~おわらない七日間の旅~」は、2021年7月15日にSwitchにて発売されたアドベンチャーゲームです。
通称”オラ夏”と呼ばれる本作品は、2000年に初リリースされた『ぼくのなつやすみ』シリーズを手がけた会社が制作に携わっています。
▼作品情報
価格 | ・パッケージ版:6,580円(税込) ・ダウンロード版:6,580円(税込) ・プレミアムボックス版※:8,980円(税込) |
ジャンル | アドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
対応ハード | Nintendo Switch |
メーカー | ネオス |
配信日 | 2021年7月15日 |
その他 | セーブデータお預かり対応 |
※プレミアムボックス版はパッケージ版ソフトのほか、「豪華ビジュアルブック」「アクション仮面絵日記帳」「サウンドトラックダウンロードIDカード」がセットになっています。
ストーリーのあらすじと登場人物
ひろしの九州出張にあわせて、熊本のアッソーに住んでいるみさえの古い友人の家に一週間お世話になることになった野原一家。
アッソーに向かう途中の熊本駅で、かわったおじさんからモニターになることを条件に彼が発明した、ちょっとふしぎなカメラをもらいました。
しんのすけはもらったカメラを手に、美しい里山や田畑を駆け回って夏休みを満喫します。
オラ夏公式サイトより一部引用
オラ夏の舞台は、熊本のアッソーという田舎町です。阿蘇がモデルとなっているため、ゲーム内では阿蘇山のような山や、くまモンも登場します。
しんちゃんに不思議なカメラをくれたのは、あくの博士という怪しい人物。ゲームタイトルに”博士”が含まれていることからも分かるように、あくの博士は物語にからむ重要な人物です。
あくの博士に出会うことで、恐竜を目撃するようになったり、夏休みが終わらなくなったりと、不思議な出来事が次々と起こることに。
野原家がお世話になる家族をはじめ、アッソーには個性豊かな人々が暮らしています。
しんちゃんにはお友だちもできますが、なぜかみんなカスカベのお友だちにかなり似ています。
ゲームの内容
魚釣りをしたり、虫を捕ったり、野菜を育てたりと、基本的には自由に行動可能です。
街の中を歩くときにZRまたはZLを押すことで、ケツだけ星人になって早く移動できます。
ケツだけ星人、移動速度がめちゃくちゃ早くて便利だけど、おしりをぶりぶりさせる光景がなにより面白いよ
エリアを移動するごとに体力が減っていきます。体力の減りはけっこう早いですが、お店でおやつやおにぎりを買って食べるとすぐ回復できるので問題なし。
エピソードは全部で19こ。一気に進められるものではなく、1日1日を過ごしていく中で少しずつ進行していきます。
そのほかに、子ども新聞記者になって新聞社を大きくしたり、町の人々のおつかいをこなしてお小遣いをもらったり、恐竜カードを使って恐竜バトルをしたりと、色々なことを体験できますよ!
そして1日の最後には、必ず絵日記を書いて出来事を記録します。
操作方法やゲーム性は結構シンプルですが、のんびりとした夏休みをとことん満喫できます。
▼ゲームのボリュームについてはこちら
オラ夏の良かった点
心地いい夏を体験できる
町のなかを探索するとき、基本的にBGMはありません。その代わり、セミの鳴き声が響いていたり、川のせせらぎが聞こえたりと、自然音であふれています。
さらに木々の緑と空の青が調和した、美しいコントラストの景色が広がります。
ゲームを操作しているだけなのに、なんだか本当に爽やかな夏の空気を感じられるのは不思議……!
朝起きて、日が沈むと夕方になり、夜をむかえる。あっという間に過ぎるおだやかな1日は、子どものころ感じた夏を思い出させ、なんだか懐かしくて切ないような気持ちにさせれくれます。
ストーリーがとにかく平和
そのあと皆でテーブルをかこんで朝食をとって、日中はのどかな町の中を自由に探検。
帰宅したら朝と同じように夕食をとって、ヒロシやひまわりとお風呂へ。夜の少しの自由時間に探索をしたら、寝る。
毎日、この規則正しい生活を繰り返します。
子どもが田舎で体験する平和な夏休みそのものであり、怖いことは0。とにかく、平和で優しい時間を過ごせます。
恐竜が現れたりパラレルワールドがでてきたりと、なんだか不穏そうな要素はありますが、全然怖いものではありません。
どこを切り取ってもほっこり成分100%配合という感じです
アクションが苦手でも楽しめる
オラ夏に難しい操作は一切ありません。そのため、素早い判断が要求されるようなアクションが苦手でも全然大丈夫です。
かんたんな操作をしながら、自分のペースでゲームを進められます。このシンプルなゲーム性は、クレヨンしんちゃんの世界観にもあっているような気がしてとても良いと思いました。
ただ逆にいうと、爽快感のあるゲームが好きだったり、ゲーム内で色々な操作ができる自由度が高いゲームを好んだりする方は、オラ夏は向いてないかもしれません。
ストーリーも薄味なので、高クオリティの作りこまれたゲームに慣れすぎている方はキツイところがありそうです。
オラ夏の気になった点
カメラワークが遠くて見ずらい
エリアを移動するたびにカメラワークが切り替わりますが、場所によっては遠くから映り、しんちゃんが小さくて見ずらいときがありました。
カメラワークが遠いと、当然川の魚も見えずらいです。魚釣りのとき、ウキが沈むのもよく分からないため「バシャッ」と魚がかかった音だけを頼りに釣りあげるときも。
虫なんてもっと小さく、ダンゴムシやテントウムシなんてほぼ点!(笑)
場所によって、生き物が分かりにくかったのは少し苦労しました。
とはいえ、美しい自然の風景を画面いっぱいに映し出したかったのかなと考えると、バランス的に難しい部分でもあると思います。
イベントシーンをスキップできない
イベントシーンはスキップ不可なので、そこはテンポが悪いなと感じました。
1周目はイベントシーンをしっかり見るので飛ばせなくても大丈夫ですが、問題は2周目以降。
ストーリークリア後は持ち物以外を引き継いで始められますが(いわゆる強くてニューゲーム状態)、イベントシーンやオープニングなども飛ばせないので不便でした。
レビューまとめ
しんちゃん目線で、カラッと爽やかな夏休みを体験できるクレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』。
クレヨンしんちゃん好きはもちろん、子どものころ感じた夏をもう一度体験したい方や、忙しい日常に追われてストレスが溜まっている方にはとくにオススメしたい作品です。
むずかしい操作は何一つないので、だれでも楽しくプレイできます。
物語の最後らへんはちょっと感動しちゃうシーンもあるので、オラ夏をプレイする方はぜひ最後までやってみてくださいね!