『ポケモン スカーレット・バイオレット』レビュー! 半端ないワクワク感と「今どき世代」の反映がアツい

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こんにちは、らむねこ(@ramuneko96)です!

2022年11月18日にSwitchで発売された『ポケモン スカーレット・バイオレット(以下『ポケモンSV』)』

今作はポケモンシリーズ初のオープンワールドで、これまでにない自由な冒険が楽しめるのが魅力です! しかしバグも多く、たくさんのプレイヤーから賛否両論の声が上がっています。

ポケモンの初代作品からずっと楽しんできた私が、新作のポケモンSVを実際にプレイしてみた率直な感想をご紹介します。ストーリーの重要なネタバレはありません。

※画像はすべて、バイオレット版のものです。

どんなゲーム?
  • シリーズ初のオープンワールド化で自由な冒険が楽しめる
  • 「テラスタル」バトルや「わざマシンの作成」など新要素が盛りだくさん
  • 3本軸の奥深いストーリーでボリュームたっぷり
目次

オープンワールドによってワクワク感が爆増!

ポケモンSVは、前作の「ポケットモンスター ソード・シールド」から約3年ぶりに発売されました。シリーズとしては、9作目のタイトルになります。

ポケモン初のオープンワールドを売りにしているだけあって、冒険するときのワクワク感がすごすぎる!

その要素としては……

  • 冒険するたびに色々なポケモンと出会えるのが楽しい
  • 道中、気になる場所がたくさんあって色んな所に寄り道してしまう
  • 伝説ポケモン「コライドン・ミライドン」と共にどこまでも冒険できるのが楽しい
  • ポケモンセンターや街がシームレス化されていて快適

というような感じでした!

どこに行こうが本当に自由なので、目的地を設定しないと永遠にウロウロしてしまいます。笑

トレーナーに興味津々の野生ポケモンたち
伝説ポケモンと一緒に冒険!
シームレスな街と赤いポケモンセンター

場所を移動するごとに目の前に色々な種類のポケモンが現れるから、ポケモンを捕まえまくるだけでも楽しい……。しかも、アイテムもたくさん落ちているから、アイテム拾いも永遠にやってしまう……。右にも左にも、気になる場所がある……。

と、このようにオープンワールドの地をウロウロするだけでもかなり面白いので、あっという間に時間が過ぎていきますよ! グラフィックもかなり綺麗なので、どんなところを冒険しても楽しめると思います♪

ポケモン剣盾のときですら「グラフィックやばい!綺麗!」って感動してたのに、それを余裕で超えちゃってる!

オープンワールド×ジム巡りは微妙?

ジム戦は、繰り出されるポケモンのレベルが固定されています。冒険を始めたばかりでも、探索次第では高レベルのジムリーダーと戦うことも可能です!

今までのポケモンは、冒険をするごとにどんどんジムリーダーが強くなるのが普通でした。ですがジムリーダーに挑戦する順番が自由なのは、オープンワールドならではですね。

ただ、効率的に進めたかったり自分のレベルにあったジムリーダーと戦ったりしたい場合、結局めぐる順番が決まってきます。かといって、最初に強いジムリーダーと戦うためにポケモンのレベルを上げまくってしまうと、レベルの低いジムリーダー戦がつまらなくなってしまう……。

ジムリーダーのポケモンが、「自分のレベルに合わせて自動的に強さが変わるといいかも?」と思いましたが、それはそれでオープンワールドの良さが消えてしまう気がします。

自由に冒険できるのは魅力的ですが、そもそもオープンワールドでのジム戦巡りはちょっと合ってないかも? と思ってしまいました。

奥深いストーリーがとにかく良い

ポケモンSVには、本来のジム巡りのほかに別軸のストーリーが2つあります。この3つのストーリーが、「オープンワールドを冒険する楽しさに劣らないくらい面白い!!」と感じるほど良かったです!

というのも、どれも心にグッとくるものばかりなんですよね。とあるポケモンを救おうとする場面にウルっときて感動したり、身近な現実問題を取り扱っていたり。

楽しいことだけでなく、人間の闇にもスポットを当てた部分があり、幅広く展開するストーリーにはかなり引き込まれました。

これらのストーリーは、もちろんどれから進めようがプレイヤーの自由。まずはジム戦を重点的に攻略していくもよし、3つのストーリーをバランスよくやっていくのもよし!

ちなみに、私のクリア時間は約30時間ほどでした。

「個性」を感じられる多様化社会の反映が面白い

ストーリーを進める中でこれでもかと感じたのは、「個性」を前面に押し出していること。キャラクターの見た目や設定など、個性が強すぎるキャラクターが多かったような印象でした。

「普通」さえも個性なんだなぁと感じたよ!

この人は女性?男性?と混乱することもあり……、女らしさ・男らしさ・年齢による振る舞いとか、そういった概念の境界線が薄くなりつつある、多様化が進む現代が反映されていたように思います。

この子の性別は?


さらに、ジムリーダーたちがみんな「ジムリーダーと他の仕事を兼業している」部分も印象的でした。

なかにはストリーマーを本業とするジムリーダーなんかがいて、現実世界でおなじみの動画配信者さえもゲームに取り込まれているのはお見事!

動画配信者でもあるジムリーダーが面白い!

新要素「テラスタル」でさらにバトルが楽しくなった

テラスタルは、今作から登場した新しいバトルの要素です。ポケモンを結晶化させることで、技の威力を高められる仕様です。

バトル中にテラスタルを選択することで結晶化でき、本来のタイプとは別で設定されている「テラスタイプ」に変化します。

バトル中にテラスタル!

ポケモンがキラキラして、見た目がかなり可愛い!

テラスタイプによっては、本来と異なるタイプになれるのが特徴的なテラスタル。それによって、今までよりもバトルの幅がぐんと広がったように思います。

例えば、エスパータイプはゴーストタイプの技に弱いですよね。ですが、エスパータイプがノーマルタイプにテラスタルすることで、ゴーストタイプの技を無効化することができるといった感じです。

テラレイドバトルで強いポケモンをゲット

本来と違うタイプのテラスタイプを持つポケモンは、キラキラと光る野生のポケモンや、テラレイドバトルでゲットできます。

探索中に光るニャースを発見!

テラレイドバトルとは、フィールドにある結晶から4人で挑めるバトルのこと。オフラインでもオンラインでも、ほかのトレーナーと協力して挑めます。

『ポケモン剣盾』のレイドバトルに似ているので、前作をプレイした人はなんとなく想像できるかと思います!

4人で協力してテラスタルポケモンに立ち向かう

テラレイドバトルは★1~★7までのレベルがあります。レベルが高いポケモンは、しっかりと手持ちのポケモンを強化しないと歯が立たないということも……。

ただ、4人で協力して撃破できたときは、かなりの達成感がありました! テラレイドバトルのポケモンは強い個体ばかりなので、見かけたら積極的にチャレンジするのが吉です。

旧世代との違いが多くて新鮮な気持ちでプレイできる

ポケモンSVは、前作から色々な要素が変化しています。

例えば、

  • 主人公が通う学校で授業を受けられる(テストもある)
  • ポケモン図鑑は、ポケモンごとに一冊の本になっていてオシャレ
  • ポケモンセンターがドライブスルーのような見た目に
  • ポケモンセンターでわざマシンが作成できるようになった
  • 目が合うと始まるバトルが、今作は話しかけないとバトルにならない
  • サークルを作ってオンラインで友達と冒険できる
おしゃれになったポケモン図鑑

今までは「目が合うとバトル開始!」だったのに、トレーナーに話しかけないとバトルにならない仕様になったのは、ちょっと寂しいような気もしました……。

でも、慣れたらこっちの方がいいかもって思っちゃう……

また、今作の新ポケモンの数は100を超えていて、全ポケモンの合計数が1008種になりました。初代のポケモンの頃を考えると、1000を超えるポケモンが生みだされたことはかなり驚きです!

色々な要素が変化したり新しくなったりしていますが、ポケモン名物?の「かがくのちからってすげー!」おじさんは健在。初代のドット絵がアートになっているのを、街で見かけることもありました。

以前のポケモンの要素を取り込んでいるのは、懐かしい気持ちになれてかなり嬉しかったです!

バグの多さがどうしても気になり不満

ポケモンSVのバグの多さは多くのユーザーから指摘されていて、「過去最悪のポケモン」と言い切ったメディアも存在します。

実際に私も「ラグ」「グラフィックのジャギジャギ」「強制終了」など、たくさんのバグに遭遇……。全体的にみると面白い作品なのは確かなんですが、さすがにこの多発するバグはスルーできませんでした。

バトルがシームレスに開始されるのはいいんですが、地面が透けてしまい、見えてはいけない部分が見えるのは頻繁に発生。

地面が透けて街が見える…?
ジャギジャギすぎてヤバい

一瞬ゲームが止まって、強制終了される!? とヒヤヒヤした場面も何度かありました。バグってゲームが落ちる可能性が常にあるので、オートセーブに設定しておくことをおすすめします……。

単純に現Switchのスペックに見合っていない作品だと感じたし、どうにかしてSwitchに落とし込めなかったものだろうかと思ってしまいました。もし次世代の新型Switchが発売するのなら、その時にもう一度ポケモンSVを快適に楽しんでみたいです。

カメラ機能は嬉しいが少し中途半端

今作にはカメラ機能が備わっていて、オープンワールドで冒険しているときに写真を撮れるようになっています。建物の中では撮影できませんが、外にいる生き生きとしたポケモンを撮影できるのはとても楽しい要素だと感じました。

自分に寄ってくる可愛いポケモンを撮れるのは、かなり良い……!! ポーズをとって、自撮りもできちゃいます!

ただ、せっかくならカメラにズーム機能があればなお嬉しかったなぁと。ズーム機能がないので、ポケモンを撮るときに自分の位置を微調整しなければいけない点は少し面倒でした。

とはいえポケモンを撮るのは楽しすぎるので、次回作もカメラ機能は採用してほしいです(*´ω`*)

ポケモンSVレビューまとめ

シリーズ初のオープンワールドを取り入れたポケモンSVは、今まで以上に冒険感が増してワクワクできる作品でした!

ジム巡りの旅に、グッと引き込まれるような別軸の2つのストーリーが加わったことで、エンディングまで飽きずに完走することができます。やりこみ要素も多いため、ボリュームはなかなかのもの。

寝不足になるぐらい楽しかったよ。

ですが、ジム巡りとオープンワールドの相性がそもそも良くないと感じたり、バグの多さが気になったりする点は残念ポイントでした。

ただ、これからのポケモンはオープンワールドが当たり前になっていくと思われます。ポケモン作品を進化させる挑戦の第一歩としては、粗削りながらも好スタートを切ったように感じています。

ゲーム概要
  • メーカー:ポケモン
  • 価格:<パッケージ版>6,578円(税込)、<ダウンロード版>6,500円(税込)
  • ジャンル:ロールプレイング
  • 配信日:2022年11月18日
  • 対応ハード:Nintendo Switch
  • アクセス:
  • マイニンテンドーストア(スカーレットバイオレット
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