賛否両論のFF16レビュー。良くも悪くも”優等生”のような作品だと感じた

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こんにちは、らむねこ(@ramuneko96)です!

2023年6月22日に発売されたFF16。前作から約7年ぶりの新作ということで、発売前から期待を膨らませてドキドキが止まりませんでした…。

体験版をプレイしてみると、グラフィックの綺麗さやアクションの爽快さがとても良いなと感じました。

そして発売後に本編をエンディングまで遊んでみたので、極力ストーリーのネタバレは避けてレビューをご紹介します。

賛否両論あると思いますが、あくまで私個人の感想なので「ふーん、そんな意見もあるんだな」くらいの軽さで読んでいただけると幸いです。ちなみに、FF16と同プロデューサーのFF14は未プレイです。

どんなゲーム?
  • ストーリーに重きを置いた「クリスタルの加護を断ち切るための物語」
  • 爽快なアクションと大迫力の召喚獣戦があつい
  • サポートアクセサリの装備でアクションが苦手でも楽しめる
目次

重めの世界観でていねいに描かれるストーリー

FF16はクリスタルの加護を断ち切るための物語。今まで恩恵を受けるイメージだったクリスタルを破壊するという、展開が気になるストーリーです。

ストーリー内では、奴隷の存在や鬱々した場面が多々あり、けっこう重い雰囲気の世界観です。また、キャラクターの肌の露出が分かる場面もあるので、大人向けだな、とも感じました。

メインストーリーやサブクエストの入り方や終わり方、ほかのキャラクターとの会話がとても丁寧で、世界観に入りやすいと思います。

ただ、丁寧に描かれているためか、ストーリー進行のために挿入されるムービーはけっこう多くて長め。物語をじっくり楽しめるのはいいんですが、自由度が高いゲームが好きだったりサクサク進めたかったりする人にとっては、ストレスに感じるかもしれません。

FF16のストーリークリア時間やボリュームについては、こちら↓にまとめました。

サブクエストはキャラクターを深掘りする重要な要素

丁寧に描かれているのはメインストーリーだけでなく、サブクエストも同様です。内容的には簡単なものが多いですが、各地の情勢が分かったり、キャラクターとの交流や悩み、想いなどを垣間見れたりします。

メインストーリーを進める上でサブクエストは必須ではありません。ただ、やるのとやらないのとでは世界観への没入具合がかなり違ってくるかと思います。

多くのキャラクターに愛着がわくので、できれば同時進行することをおすすめします!

専門用語や物語の流れが理解しやすい仕組みだった

ストーリー内で固有名詞が次々に出てくるたびに「この単語って、どういう意味だっけ・・・?」と、頭にはてなマークが出ることが多い私。

単語の意味が分からないとストーリーも十分に理解できないので、理解力が低い私にとってはけっこう困る問題なんですが、FF16はそんな問題を解決してくれるような親切設計でした。

ストーリー進行中、タッチパッドを押すと関連のある単語をササっと確認できます。

そのうえ、拠点内では単語やキャラクターの確認ができたり、ストーリーの復習ができたりと、いつでもしっかりと理解できる仕組みになっているんですよね。

ストーリーに置いてけぼりになることがなかったのは、とてもありがたかったです。

敵とのバトルは爽快でややシンプルな印象

FF16の戦闘は、多種多様な技を使ったゴリゴリのアクション。技は召喚獣の力として取り入れていて、それぞれを切り替えて攻撃ができるのは今までにないスタイルで面白いです。

技の種類はストーリーを進めるごとに増えていって、自分好みに組み合わせての闘いが楽しめます。ジャスト回避からの反撃やパリィなんかもあり、多彩な技を次々に繰り広げる爽快感はとても良かったです!

アクションとしてのやりごたえ◎

ただ、従来のFFには魔法を使うためのMPがありましたが、今回はなし。MPの消費なしで使い放題です。といっても、使える魔法はボタン一つで繰り出せるかなりシンプルなものですが(ファイア、ファイラ、ファイガのような段階もなし)。

状態異常魔法や強化魔法もまったくないので、万能薬みたいなアイテムもないです。操作に専念できるようアクションに超特化している感じですが、状態異常等がないのはそれはそれで物足りなさも少し感じました。

回復系のアイテムについては、持てる数に制限があります(ポーション4個、ハイポーション2個みたいな)。

前作のFF15ではアイテム使い放題で「ヌルゲー」なんて声があったので、もしかしたら簡単になりすぎないようにしたのかなーなんて思いました。

サポートアクセサリで幅広いプレイヤーが楽しめる

サポートアクセサリとは指輪型の装備品の1つで、装備すると戦闘が楽になります。

自動回避や自動ポーション使用など何種類かあり、着脱でかんたんに難易度の調整ができる優れもの。あるのとないのとでは難しさが本当にガラッと変わるので、アクションが苦手な人でも楽しんでプレイできるという寸法です。

正直、ストーリーを進める中での戦闘は、普段アクションゲームに慣れてる人なら手こずる場面はあまりないかと思います。

ただ、戦闘が面倒なとき、二周目をサクッと進めたいときなんかにつける使い方もあるので、とても親切で良いと思いました。

幅広いプレイヤーが楽しめる仕組みはナイスです

ド迫力の召喚獣バトルが斬新ですごかった

普通の戦闘も迫力があっていいんですが、召喚獣バトルはそれを上回るド迫力がありました!

技のエフェクトが強めで画面いっぱいにでかい召喚獣が動き回るので、正直「どうなってんの…?」と思うことも多々ありましたが(笑)

強者同士の戦闘だから仕方ない

そもそも、召喚獣を操作してバトルするのは、これまでにない新鮮さを感じました。

ただ、ムービーと相まって召喚獣戦はかなり長く、始まると30分以上は終わらないこともザラ。なので、中にはその長さがストレスに感じる人もいそうな感じがします。

召喚獣戦に限らずですが、FF16は十分な時間を確保してからプレイしたほうがいいかと。

QTEの緊張感がなかった

ボスバトルや召喚獣バトル中、QTE(クイックタイムイベント)が発生するときがあります。

タイミングよくボタンを押すと成功なのですが、これがちょっと簡単すぎたなぁと。入力の受付時間は長いし、押すボタンも決まっていました。

これがもう少し入力時間がシビアでボタンをランダムにしたりすると、緊張感があって良かったのになぁと思います。それか、難しいタイミングで入力成功すると、与えられるダメージが三倍になる、とか。

ただ、何度もミスしてしまったら長い戦闘をもう一度最初からやり直し…とかなると、それはそれでストレスになりそうですが(笑)

かなり簡単なので、なんだか「長い演出をちゃんと見てるか確認するためのQTE」って感じでした。

ストーリー中心なので探索のワクワク感は少ない

ストーリーが丁寧に進んでいくなかで、まぁまぁ広いフィールドを探索します。景観がいいので歩くだけでも楽しいんですが、広い割にはあまりワクワクできる要素は少なかったように感じました。

もっと言うと、隅々まで探索してもあまり実入りが少ないので、さっさと進んだ方がいいのかなと。たまに宝箱があったりするんですけどね。

深入りして探索できるようなダンジョン(洞窟等)もなく、基本的にはマップに表示されている部分のみ歩ける感じです。

これが、前作のFF15のように何が待ち構えているか分からないようなダンジョンがあれば・・・と思いますが、ストーリーを重視しているのでしょうがないのかも。

今回はレベル上げもあまり必要ないので、サブクエスト以外でフィールドをうろうろすることはあまりなかったです。

宝箱や武器のワクワク感もあまりなかった

フィールドでアイテムを入手する場合、落ちているアイテムに近づいて自動取得する方法と、宝箱から取得する方法があります。落ちているアイテムは光っていてすぐに発見できます。

ポーション系のアイテムが所々に落ちていることが多いので、ストーリーを進める上で回復系のアイテムに困ることはあまりありませんでした。

宝箱はなかなか分かりづらい所にあったりして、発見したときは「おっ!」と嬉しくなります。

背景に溶け込む宝箱

ただ肝心の中身は素材系が多いので、宝箱の中身で喜ぶことは少なかったです…。戦闘時に使用できるアイテムがそもそも少ないのでしょうがないのかもしれませんが。

それから、装備する武器は基本的に武器屋で作成することになります。レア素材を集めて強い武器を作成できるのはいいんですけど、武器特有のスキルや性能はなく、単純に攻撃力しか変化がないのはちょっと物足りない気が。

これもバトルがシンプル故のことだと思うので、仕方ないのかも。逆に言うと、様々な選択肢がある装備品をあれこれ考えるのが面倒だという人にはいいのかもしれません。

PS5の性能を生かした綺麗なグラフィックと爆速ロード

FF15の魅力の一つとして、なんといっても美麗なグラフィックが堪能できることはかなりいい!!

BGMは落ち着いた曲や激しい曲など色々ありますが、全体的に優雅で美しい曲が多く、そのBGMとグラフィックがとてもマッチしていました

ダンジョンやフィールドの背景が暗いなぁと思うことも多いのですが、雰囲気はとてもよく、引き込まれる場面もたくさんありました。

前作のFF15をプレイしたとき、「グラフィックやばい!リアルすぎて最高!!」なんて当時は思っていましたが。FF16をプレイした後にFF15を起動してみると、グラフィックの差を感じて驚きました(PS5なので当たり前ですが)

また、街やダンジョン内はシームレスで快適。フィールドを行き来する際のロードが早く、約5秒くらいで切り替わるのはさすがはPS5の性能といった感じです。

拠点内のファストトラベルが欲しかった

ロードが早かったりシームレスだったりと、フィールドの移動はとてもいいのですが、拠点内をファストトラベルできない点が地味にストレスでした。

全体的に親切設計にしているのだから、サブクエなどで行き来する頻度が高い拠点内をパパっと移動できるようにすれば良かったのになと。

フォトモードが分かりにくかった

美しいグラフィックを楽しむために、フォトモードの存在は絶対にあった方がいいと思う私。FF16ではそのフォトモードがあってとても嬉しいのですが、どこにあるのかが分かりにくすぎる!!

というのも、フォトモードはメニュー画面にあるんですけど、そのうちのステータス画面からしか起動できません。しかも、そのフォトモードは左下に小さい文字で表示されているので、分かりにくさに拍車がかかっていました。

おかげで私は全クリした後も気づかず、Xのフォロワーさんに教えてもらって初めて存在に気が付きました…。

まとめ

運命に立ち向かうような、壮大なストーリーを堪能できるFF16。キャラクターとの会話が細やかでムービーシーンが多々あるなど、世界観に入りやすい作品でした。

キャラクターは相変わらずみんな美形で目の保養になります(笑)。それぞれに個性がありますが、インパクトが強い!!というキャラクターはあまりいなかったような気が。

バトルは爽快感・達成感がありとても楽しく、召喚獣戦はかなりの迫力がありました。ただ、アクションに特化しているためかMPや状態異常がなく、スッキリしている印象です。

全体的にシンプルで少し物足りなさを感じた部分もあり、遊び心は控えめ。そのぶんとても丁寧に作られた優等生のような作品だと感じました。

アクションが苦手でも、サポートアイテムの着脱で難易度の調整ができるのでプレイしやすいと思います。FFシリーズをやったことがない方もぜひプレイしてみてください!

ゲーム概要
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